◆ 覚え書き ◆
薬局薬剤師を情報源とする向精神薬の乱用・依存の実態把握
2011年12月19日 最終更新.
薬物乱用と背景
- シンナーは減少傾向
- 覚醒剤と向精神薬が増加傾向
- 大麻とリンコデはプラトー
- 向精神薬の過量服用と自殺の関連性
- 向精神薬の依存症例が過去10年間で2倍に
- 向精神薬のゲートキーパーとしての薬剤師に期待
調査内容
- 向精神薬の重複投与の実態(医者による出し過ぎ)
- 向精神薬の過量服薬症例の実態(患者による飲み過ぎ)
- レセプト,処方箋,薬剤服用歴,お薬手帳を情報源としたデータ収集
- 対象薬剤:全ての向精神薬,エチゾラム(デパスなど),ゾピクロン(アモバンなど),ブロムワレリル尿素
重複処方患者(119件のデータ)
- 性別:女性56.3%,男性43.7%
- 平均年齢:70.2歳(分布24〜90歳,高齢者に多い)
- 保険種別:国民健康保険73.7%,社会保険14.4%,生活保護11.9%
- 重複発見の根拠(複数回答):薬剤服用歴78.2%,服薬指導67.2%,お薬手帳60.5%
- 処方変更有:82.4%
- 薬剤情報提供有:76.5%
重複薬剤例(商品名は先発品で記載するがジェネリック含,上ほど件数大)
- エチゾラム(デパス)
- 酒石酸ゾルピデム(マイスリー)
- ブロチゾラム(レンドルミン)
- トリアゾラム(ハルシオン)
- ゾピクロン(アモバン)
- アルプラゾラム(ソラナックス),ロフラゼプ酸エチル(メイラックス)
- ジアゼパム(セルシン),フルニトラゼパム(ロヒプノール)
- クロチアゼパム(リーゼ)
- エスタゾラム(ユーロジン)
- ニトラゼパム(ベンザリン)
重複診療科(上ほど件数大)
- 内科(不眠症)
- 整形外科(肩こり、腰痛などで処方される落とし穴)
- 精神科
- 循環器内科
- 脳神経外科
問題点
- 手元に大量の薬剤を置いておくことは薬物乱用・依存の危険性を高める
- 処方日数を制限する規制が必要(特にデパス,アモバンやその類)
- 数多くのジェネリックが存在する場合
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